犬を迎え入れるまでの流れ

準備するもの

トイレシーツ

子犬のうちはたくさん消耗するので、薄くて安いものたくさん準備しましょう。成人の犬の場合は、吸収力の高いトイレシーツを準備しておくといいでしょう。おしっこをしたあとのトイレシーツを片付けるために、ビニール袋もたくさん準備しておくといいでしょう。

おしり拭きシート

トイレをしたとき、子犬のからだをサッと拭けるおしり拭きシートがあると便利です。室内で飼うのなら用意しておくといいでしょう。

 

おもちゃ

トレーニングで使うので、お迎え当日でも1個は準備しておいたほうがいいでしょう。ボールやロープ、骨などたくさん種類がありますが、最初はロープあたりがいいでしょう。

 

水飲み用の器と食器用の器

陶器やステンレス製など、消毒できるものがオススメです。プラスチック製の容器は、割れたときに雑菌が繁殖しやすので、傷ついた場合はすぐに取り替えてあげましょう。成長してきたら、台座付きの高さのあるものにすると食べるときに首が楽になるのでいいでしょう。

フード

いきなりフードを切り替えると食べてくれない可能性があるため、子犬がもともと食べていたフードを確認しておいたほうがいいでしょう。子犬であれば、幼犬用のドッグフードを用意し、できるだけ添加物が入っていないものを選ぶといいでしょう。

はかり

子犬の体重は1㎏前後と非常に軽量です。1日にあげるご飯の量は基本的に決まっています。そのため、与えるフードが1g違うだけで、ものすごい差になります。きちんと正確にはかってからあげるとよいでしょう。

サークル(ゲージ)

可能な限り、余裕のある大きさのものを選びましょう。お留守番時間が長くなる可能性がある場合であれば広いほうがストレスも軽減できるでしょう。キレイ好きな子はトイレシーツと寝る場所が隣接していることを嫌うこともあります。トイレシーツとベッドをある程度離して設置できるよう、広めなサークルを選ぶといいでしょう。

クレート

クレートとは、犬が移動するときに中に入ってもらうキャリーケースのことです。お迎えした犬の体に合う大きさを選びましょう。成長時、どれくらいの大きさになるのかも考慮した上で選ぶ必要があるので、購入先で定員さんに相談してみましょう。子犬には大きすぎるようであれば、タオルなどを丸めて入れるなどして、落ち着ける環境作りをし、スペースを調整するといいでしょう。

ベッド

子犬が寝るスペースです。オープンタイプからかまくらっぽくなっているものなど、さまざまなタイプがありますが、気をつけなければならないのはベッドの高さです。高さがある場合、子犬が飛び降りたときに骨折する可能性があります。段差が低い物を選びましょう。夏用と冬用があるので注意しましょう。

ジョイントマット

床を傷つけたくない・汚したくないのであれば用意しておくといいでしょう。アパートやマンションで飼うのであれば、買っておいて損はしないでしょう。床に敷き詰めておくと、防音効果もあります。汚れたところだけを取り外し、丸洗いができるものもあるのでとても便利です。

消臭剤

子犬がトイレを失敗することはよくあることです。カーペットやソファ、布団の上などにおしっこをしてしまったとき、犬専用の消臭剤があると便利です。市販の消臭剤でもいいですが、匂いが気になるようであれば、ペット用を購入するといいでしょう。

徐々に揃えるもの

トイレカバー

好奇心旺盛な子犬は、飼い主さんが不在なときに、トイレシーツをビリビリに破いてしまう可能性もあります。シーツを破られないよう、トイレカバーがあると安心です。

おもちゃ

投げたボールを子犬に取ってきてもらったり、引っ張り合いができるようなロープ状のおもちゃを使った遊びは、子犬とのコミュニケーションを取る上で必要です。いろいろな種類のものがあるため、その子のお気に入りのおもちゃを見つけましょう。

キャリーバッグ(ソフトタイプ)

クレートがあれば十分ではあるものの、クレートの欠点は結構重さがあるということです。布製のキャリーバッグがあれば、ちょっとしたお出かけのときなどは便利です。デザイン性の高いものも多いです。キャリーバッグが取り付け可能でベビーカーのようになるデザインのものもあります。

ブラシ

長毛種のお手入れに使うコームや、毛玉ほぐしに使うスリッカーブラシなど、用途によってさまざまなブラシがあります。ブラッシングをしながら、足先や口先などの敏感な部分を触ることで、触れられることに慣らしてあげましょう。犬種によっては、夏の生え替わりの時期になるとたくさんの毛が抜けます。

体拭きシート

ワクチンが終わるまではお風呂に入れてあげられないので、ワクチンを3回接種していない子をおうちに迎える場合は、体拭きシートがあると便利です。体をキレイに保つことは大切です。

おやつ

トレーニングするにはご褒美が不可欠です。消化しやすいように作られている、子犬用のおやつを準備しましょう。ただし、与えすぎには要注意です!

首輪

子犬のときには皮膚がまだ弱いので、革製などの堅い素材の物は避け、できるだけやわらかい素材の首輪を選びましょう。首が細い小型犬であれば、首輪はやめておいたほうがいいかもしれません。

リード ハーネス(胴輪)

いきなりリードやハーネスをつけても、子犬が普通にお散歩してくれるとは限りません。ワクチン接種前から購入し、おうちの中でつけさせて、慣れさせておくといいでしょう。首輪は首にかかる負担が大きいので、首が細い小型犬などはハーネスを選んだほうがよさそうです。

ペットショップ、ブリーダーに支払う費用
♦アイテムの準備費用(3〜4万円)
食器やサークル、犬用ベッドなど

♦畜犬登録費用(3,000円程度)
畜犬登録は飼い主に法律で義務付けられているため、お住まいの市区町村に飼い犬の情報を登録する必要がある

1ヶ月あたりの生活費
♦フード、おやつなどの食事(小型犬で3,000円〜5,000円/月、大型犬で5,000円〜9,000円/月)

♦トイレシーツや消臭剤などの雑費(1,000円〜5,000円)

予防医療代
♦狂犬病ワクチン(3,500円前後)
年に1度の接種が、法律上で義務付けられている

♦混合ワクチン(6,000円〜10,000円/回)
特に子犬のころは免疫力が低いので、きちんとワクチンを受けさせる必要がある

♦フィラリア予防(500円〜3,000円程度/月)
病原体の蚊が出ている時期は毎月与える必要がある

♦ノミ・ダニ予防(500円〜3,000円程度/月)
犬の体重や薬の種類で価格が異なる
中にはフィラリア予防も同時に行えるものもある

♦健康診断費用(1,000円〜35,000円/回)
健康診断には、触診・血液検査・エコー検査などいろいろある
特に子犬のうちは成長過程を確認するために、月1度は病院へ行き体重測定や簡易の健康診断をしてもらうことをオススメする

その他の生活費
♦トリミング代などのケア代(5,000円〜10,000円以上/回)
シャンプーやトリミングなど、人間の美容院同様、金額にはかなり幅がある

♦ペットホテル代(3,000円〜7,000円/日)
ペットホテルにも様々なサービスがあり、個室のホテルや加湿器の置いてあるホテル、中にはモニターで24時間ペットの様子を見ることができるホテルもある
サービスによって金額はバラつきがあるので、料金だけで決めずにサービス内容も確認してみるとよい

♦洋服代(1,000円〜10,000以上/着)
寒さに弱いチワワやヨークシャーテリアなどは、冬用の服を準備するため、犬種によってかなり金額差が出る

♦電気代(2,000円〜15,000円/月)
意外とかかるのが電気代
熱中症予防のために、暑い日のお留守番にはクーラーが欠かせないし、寒い日の夜はヒーターや暖房が必要になる

病気やケガの治療費
一番備えておきたい費用
ペット保険に加入していない限り、治療費は100%飼い主さんの負担となる
例えば犬が骨折した場合、約30〜40万の治療費がかかる
ガンや腎不全などの慢性的な病気になると、治療費は莫大になる
万が一のために、ペット保険に加入しておいたほうがいいかもしれない

ペット保険代
(1,000円〜10,000以上/月)
年齢や犬種、プランによって月々の金額は変動する

部屋の置き場所はリビングがオススメ
家の中でリビングが広いし、家族が一番集まる場所なのでオススメ
直射日光を避け、明るく風通しのよい場所に作るとよい

お部屋作りに必要なもの
♦サークル(ケージ)

♦トイレ

♦ベッド

サークル(ケージ)で囲いを作ろう
サークルの中が犬の居住スペースになるので、食事・睡眠・トイレすべてがサークル内でできるようになっているとベスト
サークルは可能であれば広めなものを選ぶとよい
トイレとベッドしか置けないような狭いサークルだと、キレイ好きな子は嫌がる可能性あり
トイレは食事スペースやベッドからできるだけ離して設置してあげるといい
もし、お部屋の広さの都合などで十分なスペースのケージを設置できない場合は、トイレを入り口よりも奥に設置する
ごはんを食べるときや寝るときに、トイレの上を歩かなくていいように工夫をするとよい
ベッドは、赤ちゃんのうちは高さがあるものは避けた方がよい
よじのぼって降りたときに骨折する可能性があるため、骨格がしっかりしてくるまではできるだけ平らなものを選ぶとよい

危険を取り除こう
フローリングは絶対NG
床がフローリングの場合は、滑り止めやカーペットを敷いたほうがよい
サークルの中はもちろんだが、リビングなど犬が自由に歩き回れる部屋の床も滑らないようにしてあげることが必要である
まだ体が出来上がっていない子犬の骨は細く、ちょっと転んだだけですぐに骨折してしまうため、滑らない工夫をしたほうがよい
好きな大きさに組み合わせて使える、タイルカーペットやコルクマットもオススメ

入ってはいけない場所には仕切りを
犬と遊ぶときは、サークルから出して遊ぶため、犬が入ると危険な場所には、柵を施して入ってこれないようにしよう
特に火や刃物や食べ物が置いてある台所や、溺れる可能性があるお風呂場では遊ばないようにしよう

異物誤飲に気を付けて
気をつけなければならないのがこの異物誤飲である
特に子犬のころは好奇心旺盛で、なんでも舐めたり口に入れたりするので、本来食べてはいけないものを飲み込んでしまったことで病院に運ばれるケースは非常に多く、1歳までの子犬が病院にかかる原因ランキングでは、上位5位に入っている(犬のことなら調べ)
洋服のボタン、おもちゃのきれはし、ペットシーツ、段ボール、観葉植物、タバコや人の薬など、犬が届かない場所に物を置いたり、なるべく散らかさないようにするか、訓練をしておくことも効果的である
これは飼い主さんが気をつけることで予防することができる場合もある

最後に、赤ちゃん犬について事前に色々調べておくとよい
楽しいだけではないし、飼い主としての責任が発生するため、思っていたよりも大変だったというかたも多いので勉強しておくことも大切である

お迎えに行くときの注意
子犬が安全に移動できるよう、クレートを持って行くとよい
子犬を連れて帰るときは抱っこではなくクレートに入れて、なるべく揺れが少ないようにゆっくり歩いてあげるとよい
受け取る際は、次のトイレの時間とごはんの時間を聞いておくとよい
また、夜ではなくて日中のうちにお家に連れて帰るようにしよう
飼い主さんにとっては新しい家族でも、子犬からすると見ず知らずの人
慣れない環境や知らない場所で不安も大きいため、夜寝るときまでに慣らすためにも日中にお迎えに行ってあげるとよい

お家についたら
とにかく子犬は不安でいっぱい
まずはお家が安心できる場所だということをわかってもらうためにも、子犬のためのお部屋に慣れさせることが最優先
あらかじめ用意しておいた子犬の部屋へ連れて行き、ゆっくり休ませてあげる
無理に触ったり追いかけたりしないよう、なるべく大きな音を立てず、子犬のペースでゆっくりと過ごさせてあげる

トイレトレーニングは初日から子犬がトイレを覚えるまでは、サークルの床一面にトイレシーツを敷く
ベッドの上にトイレシーツを置いてもよい
とにかく失敗させないことが、トイレを覚える近道である

♦トイレに行くタイミング
・お家についたとき
・食事のあと
・目が覚めたとき
・水を飲んだあと

床のにおいをかいだり、ソワソワしたり、その場をクルクルまわるようなしぐさを見せたら、それはきっとトイレのサイン
「月齢+1時間」が子犬のトイレ間隔と言われているが、それより短い感覚でトイレに行くこともある

ごはんの時間になったらブリーダーやペットショップで与えていたフードと同じフードを準備しておく
ドライフードの場合は、ぬるま湯でふやかし、柔らかくしてから与える
お湯でふやかす場合は、フードを十分に冷まさないと火傷してしまうので注意する

夜鳴きしても添い寝はしない初めてのお部屋で真っ暗な中、1人で寝るのはとっても不安で夜鳴きしてしまうもの
環境に慣れるまでは、寝るときだけケージごと寝室に移動して上げてもよい
しっかり遮光することで、寝る時間であるということを教えてあげる
それでも鳴きやまない場合は、飼い主さんも我慢
かわいそうだからといって添い寝をしてしまうと、飼い主さんのそばから離れられなくなってしまったり、ベッドの場合だと落ちてケガをしてしまう可能性もでてくる
日中たっぷり遊んであげれば、夜は疲れて眠ってしまうのでよい
夜鳴きがなかなかおさまらない場合は、遊ぶ時間をよりたくさん取ってあげるとよい