犬の噛み癖ってどうやって直すの?

噛み癖は、多くの犬に見られる一般的な問題です。子犬に甘噛みをされたり、愛犬に噛まれてしまったことがある飼い主も多いのではないでしょうか。
噛む行為自体は犬の習性であるため完全に無くすことはできませんが、飼い主が適切なトレーニングとアプローチを実践できれば、愛犬とのコミュニケーションを
深めることができます。
この記事では噛み癖の治し方について紹介していきます。

目次

犬が人やモノを噛んでしまう理由 【5つ】

愛犬が噛みつく理由には様々なものがあります。噛み癖を直す方法の前に【噛みつく】理由として代表的な5つを紹介します。しつけの前に噛む理由について理解することで愛犬の気持ちへの理解が深まるでしょう。

本能的

まず、前提として犬は本能的に何か噛みたいという気持ちが備わっています。後ろから突然撫でてしまうなど、犬が予期せぬタイミングで触ると攻撃されたと勘違いしたり、おもちゃをとられるのではと感じて噛んでしまうことがあります。

ストレスや不安

私たちが、運動不足や不規則な生活でストレスを感じるように犬もストレスを感じています。ストレスが溜まってしまうと吠える・噛む・物を壊すといった破壊行動を引き起こすことがあります。適切な運動量やリラックスできる環境を整えることが大切です。
また、飼い主がそばにいない・いつもと違う場所にいることで不安を感じて噛んでしまうこともあります。

歯がかゆい

犬が噛む理由として歯がかゆいことがあげられます。
子犬の歯は生後4ヶ月ごろから乳歯から永久歯へと生え変わり始めますが、この時期にむずむずする口の中の違和感を解消しようと目の前の飼い主や物、家具などに噛み付いてしまうことがあります。急に噛むようになった場合、歯の生え変わりではないか確認してみてもよいでしょう。

甘えなどの感情

飼い主に甘えている、遊んでいて興奮した場合などのポジティブな感情でも噛んでしまうことがあります。
犬は本来、親や犬同士でのじゃれ合で噛む加減を覚えていきます。犬に加減を教えることは難しいですが、噛み癖がつく前に子犬の頃から噛んではいけないものを教えると良いでしょう。

病気や怪我

病気や怪我で痛みがある部分や不快に感じる部分を触られたくないという理由から噛んでしまうこともあります。
普段噛まない愛犬が突然噛むようになった場合は要注意です。犬は人と違い話すことができないため、違和感を感じたらすぐに獣医師の相談してみましょう。

噛み癖を直す方法

犬の噛み癖を治すには正しい手順でしつけを行うことが大切です。しつけの正しいステップとポイントについて紹介していきます。

噛むおもちゃで欲求を満たす

おもちゃを与えてエネルギーを発散させたり、噛んでほしくないものは周囲から取り除くことが大切です。
噛む欲求を満たしてあげることで、問題行動の回避にもつながります。

根本的な原因を解消する

犬の様子をよく観察し何が原因で噛んでしまうのか特定しましょう。
運動不足がストレスなら運動時間を増やす、皮膚病などで痒みがあるなら病院に連れて行くなど原因の改善をしましょう。
原因を改善しないとしつけだけでは根本的に治すことにはつながりません。

噛まれても冷静に対応する

犬が何かを噛んでしまった時に飼い主が「怒鳴る」、「力任せに叩く」など感情的になってしまってはいけません。
犬は人の感情をよく読んでいるため、怒りの感情で対応すると怯えてしまい攻撃的な行動につながってしまうこともあります。冷静に落ち着いて叱ってあげましょう。
また、犬を混乱させないために何がいけないのかルールを統一し同じことをして叱ったり叱らなかったりすることがないようにしましょう。

子犬のうちに治す

成犬になってからの噛み癖はなかなか矯正しづらく、力も強いため人間の大人でも抵抗が難しくなってきます。
力がまだ強くない子犬の甘噛みのうちに「噛む」ことがよくないと覚えさせるとしつけがスムーズに行くでしょう。
子犬が噛んでしまった際には騒いだりせづ、落ち着いた声で叱ることが大切です。騒いでしまうと、遊んでいると思って興奮しさらに噛んでしまうこともあります。


まとめ

犬は本能的に噛む生き物ですが、噛んではいけないということを教えなければいけません。
噛む理由にはストレスや、恐怖、病気からくるものなど様々な要因があります。また、しつけの方法を間違えてしまうと噛み癖が悪化することもあります。
正しいしつけや根本的な原因について理解を深め、犬との良好な関係を築いていきましょう。

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