愛犬もやっているかも!?犬が夜中に突然吠える”本当の理由”

愛犬が夜中に突然吠え始めて、びっくりして起きた経験はありませんか?隣近所への迷惑も気になるし、何より「なぜ急に?」と心配になりますよね。実は、犬の夜間の吠えにはちゃんとした理由があるんです。今回は、その本当の原因と対策について詳しく解説していきますね。

目次

犬が夜中に吠える主な理由とは?

1. 聴覚の敏感さによるもの

犬の聴覚は人間の約4倍も敏感だと言われています。私たちには聞こえない小さな音でも、犬にとっては気になる音として感じ取ってしまうんです。

よくある音の例

  • 遠くを走る車の音
  • 近所の猫の鳴き声
  • エアコンや冷蔵庫の作動音
  • 隣の家から聞こえる生活音
  • 風で揺れる木の枝の音

特に夜は周囲が静かになるため、昼間は気にならなかった音でも、犬には大きく聞こえてしまうことがあります。

2. 警戒心からくる防衛本能

犬は本来、群れを守る習性を持つ動物です。家族を「自分の群れ」と認識している犬は、夜間に何か異変を感じると、家族を守ろうとして吠えることがあります。

警戒の対象となるもの

  • 玄関前を通る人の足音
  • 野良猫や他の動物の存在
  • 見慣れない車両の音
  • 不審な影や動くもの

この場合の吠えは「侵入者警報」の役割を果たしているんですね。

3. 分離不安による寂しさ

犬は社会性の高い動物なので、一人でいることに強いストレスを感じる子もいます。特に飼い主さんとの距離が離れている夜間は、不安になって吠えることがあります。

分離不安のサイン

  • 飼い主が寝室に入ると吠える
  • 一人でいる時間が長くなると吠える
  • 留守番中も吠え続ける
  • 破壊行動を伴う場合もある

4. 体調不良や痛みのサイン

意外と見落とされがちなのが、体調不良による吠えです。犬は痛みや不快感を言葉で伝えることができないため、吠えることで訴えかけている場合があります。

注意すべき症状

  • 普段と違う声で吠える
  • 吠える以外にも元気がない
  • 食欲不振や下痢などの症状
  • 特定の部位を気にする仕草
  • 歩き方がおかしい

5. 認知症の初期症状

高齢犬の場合、認知症の影響で夜間に吠えることがあります。昼夜の区別がつかなくなったり、混乱状態になったりすることで起こる現象です。

認知症の兆候

  • 夜中に徘徊する
  • 同じ場所をぐるぐる回る
  • 飼い主を認識できない時がある
  • トイレの場所を忘れる
  • 睡眠パターンの変化

夜中の吠えを改善する効果的な対策

基本的な環境改善

静かな環境作り

  • 寝室を犬のいる部屋から離す
  • 遮音カーテンや防音材の使用
  • 外の音が聞こえにくい場所にハウスを設置

安心できる空間の提供

  • 愛犬専用のベッドやブランケット
  • 飼い主の匂いがついたタオル
  • 適度な明かり(完全に真っ暗にしない)

日中の過ごし方を見直す

十分な運動量の確保 適度な疲労感は良質な睡眠につながります。犬の年齢や体力に合わせて、散歩や遊びの時間を調整しましょう。

規則正しい生活リズム

  • 毎日同じ時間に食事
  • 決まった時間の散歩
  • 就寝時間の固定

トレーニングによる改善

「静かに」しつけの練習 吠えている時に「静かに」と声をかけ、吠えやんだらおやつをあげる練習を繰り返します。根気よく続けることが大切です。

無視する方法 構ってほしくて吠えている場合は、あえて反応しないことも効果的です。吠えても何も起こらないことを学習させます。

専門家に相談すべきケース

以下のような場合は、獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。

  • 突然吠えるようになった
  • 吠え方に変化がある
  • 他の症状も併発している
  • 改善の兆しが見られない
  • 近所からクレームが来ている

特に体調面での変化が疑われる場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

まとめ:愛犬の気持ちを理解することが大切

犬の夜間の吠えには必ず理由があります。まずはその原因をしっかりと見極めることが、効果的な対策の第一歩です。単に「うるさいから」と叱るのではなく、愛犬が何を伝えようとしているのかを理解する姿勢が重要ですね。

適切な対策を継続的に行えば、多くの場合改善が期待できます。ただし、急な変化や改善が見られない場合は、専門家のアドバイスを求めることも大切です。愛犬との快適な共同生活のために、根気よく取り組んでいきましょう。

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