【2025年最新版】一人暮らしで犬を飼う際の初期費用と月々の維持費完全ガイド

一人暮らしの生活に癒しと活気をもたらしてくれる犬。「飼いたいけど、実際にどれくらいお金がかかるの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、一人暮らしで犬を飼うときの初期費用から月々の維持費まで、リアルな金額をわかりやすく解説します。

目次

犬を飼う前に知っておきたいこと

犬は10〜15年以上生きる生き物です。一人暮らしで犬を迎える場合、この先の自分の生活変化も見据えて準備することが大切です。「かわいいから」だけで飼い始めると、予想外の出費に驚くことも。

はじめに覚えておきたいのは、犬のサイズによって費用が大きく変わるということ。小型犬と大型犬では、フード代から医療費まで、ほぼすべての項目で費用差があります。また、犬種特有の病気リスクによっても、将来的な医療費が変わってくることも念頭に置いておきましょう。

初期費用の内訳と相場

犬を迎える際にまず必要になるのが初期費用。トータルでいくらくらい準備すればいいのでしょうか?

犬の購入・譲渡費用: 0円〜50万円

  • ペットショップでの購入: 15万円〜50万円(人気犬種の場合)
  • ブリーダーからの購入: 10万円〜40万円
  • 保護団体からの譲渡: 1万円〜5万円(医療費の一部負担として)
  • 自治体の保健所からの譲渡: 0円〜数千円

人気の高いトイプードルやチワワなどの小型犬は、ペットショップでは20万円以上することが一般的です。一方、保護団体からレスキュー犬を迎える場合は、比較的低コストで家族を迎えることができます。

必要な初期グッズ: 合計2万円〜5万円

  • ケージ/サークル: 5,000円〜2万円
  • トイレ用品: 3,000円〜8,000円
  • 食器: 1,000円〜3,000円
  • 首輪・リード: 2,000円〜5,000円
  • ベッド: 3,000円〜1万円
  • おもちゃ: 2,000円〜5,000円
  • トリミング用品: 3,000円〜6,000円

小型犬なら比較的コンパクトなグッズで済みますが、大型犬になるとケージやベッドのサイズも大きくなり、その分費用もアップします。

初期医療費: 1万円〜3万円

  • 初回健康診断: 5,000円〜1万円
  • ワクチン接種: 5,000円〜1万円
  • マイクロチップ装着: 3,000円〜5,000円

特に子犬の場合は、複数回のワクチン接種が必要になるため、初年度は医療費がかさむことを覚悟しておきましょう。

その他の初期費用

  • しつけ教室: 1万円〜3万円(5回程度のコース)
  • ペット保険加入: 0円〜1万円(初回登録料がかかる場合あり)

これらはオプションですが、特にしつけ教室は一人暮らしの方にはおすすめ。基本的なしつけができていれば、その後の生活が格段に楽になります。

【初期費用の合計目安】

  • 保護犬を迎える場合: 約5万円〜10万円
  • ペットショップ/ブリーダーから購入する場合: 約20万円〜60万円

月々にかかる維持費の内訳

初期費用だけでなく、毎月継続的にかかる費用もしっかり把握しておきましょう。

フード代: 3,000円〜1万円/月

  • 小型犬: 3,000円〜5,000円
  • 中型犬: 5,000円〜8,000円
  • 大型犬: 8,000円〜1万5,000円

フードの質によっても価格は大きく変わります。プレミアムフードは割高ですが、健康維持に役立ち、結果的に医療費の節約につながる場合も。自分の犬に合ったフードを選ぶことが大切です。

おやつ・サプリメント: 1,000円〜3,000円/月

健康維持のためのサプリメントや、しつけ用のご褒美おやつなども定期的な出費になります。特に一人暮らしで留守番が多い場合は、長く楽しめるおやつなどを用意することも多くなりがちです。

トイレシーツ・消耗品: 1,000円〜3,000円/月

  • トイレシーツ: 小型犬で月1,000円程度、大型犬だと2,000円以上
  • シャンプー・リンス: 500円〜1,000円/月(自宅でのケア頻度による)
  • 臭い消し・掃除用品: 500円〜1,000円/月

特に一人暮らしのアパートやマンションでは、臭いや清潔さの管理は重要です。

トリミング費用: 0円〜8,000円/月

  • 自宅でケアする場合: ほぼ0円(道具は初期費用で購入済み)
  • プロに依頼する場合: 5,000円〜8,000円(2ヶ月に1回として月換算)

トイプードルやシーズーなど、定期的なトリミングが必要な犬種の場合は、2ヶ月に1回程度の頻度でプロのトリミングが必要です。長毛種を飼う場合は、この費用もしっかり計算しておきましょう。

医療費: 1,000円〜5,000円/月

  • 定期健診: 年1〜2回で5,000円〜1万円(月換算で約500円〜1,000円)
  • ノミ・ダニ予防: 月1,000円〜3,000円
  • フィラリア予防: 年間で5,000円〜1万円(月換算で約500円〜1,000円)

予防医療は決して安くありませんが、病気になってからの治療費と比べれば遥かに経済的です。特に一人暮らしで看病する時間が限られる場合は、予防に力を入れることをおすすめします。

ペット保険: 2,000円〜5,000円/月

  • 基本補償タイプ: 2,000円〜3,000円
  • 充実補償タイプ: 3,000円〜5,000円

一人暮らしの場合、急な病気やケガで高額な医療費が発生すると家計に大きな影響を与えます。ペット保険は「万が一」に備える安心材料として検討する価値があります。

その他の費用

  • ペットシッター: 必要な場合は1回3,000円〜(月の利用回数による)
  • ドッグラン利用料: 500円〜1,000円/回
  • しつけ教室継続: 月1回で3,000円程度

一人暮らしで長時間留守にする場合は、定期的にペットシッターを利用することも検討しましょう。

【月々の維持費合計目安】

  • 小型犬: 約1万円〜2万円/月
  • 中型犬: 約1.5万円〜2.5万円/月
  • 大型犬: 約2万円〜3.5万円/月

犬種別コスト比較

犬種によって必要な費用は大きく異なります。一人暮らしに人気の犬種の月々の維持費を比較してみましょう。

トイプードル(小型犬)

  • フード代: 約3,000円/月
  • トリミング: 約7,000円/2ヶ月(月換算で3,500円)
  • 医療費: やや高め(約3,000円/月)
  • 特記事項: 歯の問題や涙やけなどの症状が出やすく、医療費がかかりやすい
  • 月間総費用: 約1.5万円〜2万円

チワワ(小型犬)

  • フード代: 約2,500円/月(超小型のため少なめ)
  • トリミング: 短毛種なら不要、長毛種なら2ヶ月に1回(約3,000円)
  • 医療費: 標準的(約2,000円/月)
  • 特記事項: 歯のケアが重要。デンタルケア用品や定期的な歯石除去が必要
  • 月間総費用: 約1万円〜1.5万円

柴犬(中型犬)

  • フード代: 約5,000円/月
  • トリミング: 基本不要(ブラッシング代わりに道具の初期投資が必要)
  • 医療費: やや低め(約2,000円/月)
  • 特記事項: 換毛期には抜け毛対策グッズが必要
  • 月間総費用: 約1.2万円〜1.8万円

フレンチブルドッグ(小〜中型犬)

  • フード代: 約4,000円/月
  • トリミング: ほぼ不要
  • 医療費: 高め(約4,000円〜5,000円/月)
  • 特記事項: 呼吸器系や皮膚の問題が出やすく、医療費が高くなりがち
  • 月間総費用: 約1.5万円〜2.5万円

このように、見た目のサイズだけでなく、犬種特有の健康問題によっても維持費は変わってきます。特に医療費の差は大きいので、犬種選びの際はこの点も考慮することをおすすめします。

節約のコツとおすすめの節約術

一人暮らしの限られた予算でも、愛犬との生活を楽しみたいですよね。無理なく続けられる節約術をご紹介します。

フード代の節約

  • 定期購入を利用する: オンラインショップの定期購入だと10〜20%オフになることも
  • まとめ買いする: 大袋の方が単価は安いことが多い
  • セール時に購入: ペットショップや通販サイトのセール情報をチェック

ただし、愛犬の健康に直結するフードの質を落とすのはおすすめしません。量を減らすよりも、購入方法を工夫しましょう。

トリミング費用の節約

  • 自宅でできるケアは自分で: ブラッシングや足裏の毛カットなど、簡単なケアは自分で
  • トリミングの頻度を見直す: 夏場は短めに冬場は長めにするなど、季節に合わせた調整を
  • トリミングサロンのお試しキャンペーンを利用: 新規顧客向けの割引を活用

愛犬との触れ合いの時間にもなるので、基本的なグルーミングは自宅でするのもおすすめです。

医療費の節約

  • 予防に力を入れる: 定期的な健診やワクチン接種で大きな病気を防ぐ
  • 複数頭飼いなら同時診察: 病院によっては2頭目以降の診察料が割引になることも
  • ペット保険を比較検討: 自分の犬の状況に合った保険を選ぶ

医療費は節約しすぎず、必要な予防はしっかり行うことが長い目で見たコスト削減につながります。

その他の節約ポイント

  • おもちゃは手作り: ペットボトルに少しフードを入れるだけで知育玩具に
  • しつけを早めに徹底: 物を壊したり家具を傷つけたりする行動を防止
  • 友人とペットシッターをシェア: お互いに留守番を頼める友人を作る

無理なく続けられる節約法を取り入れることで、愛犬との生活をより豊かに楽しめるようになります。

予期せぬ出費に備えるには

一人暮らしで限られた収入の中、突然の高額出費は大きな負担になります。あらかじめ備えておきたいポイントをご紹介します。

ペット保険の活用

  • 自分の生活スタイルに合った保険を選ぶ: 通院のみ、手術のみ、両方カバーなど様々なタイプがある
  • 犬種特有の病気がカバーされているか確認: 除外疾患がないかチェック
  • 年齢制限に注意: 加入できる年齢上限がある場合も

特に一人暮らしの場合、急な出費に備える安心材料として保険は検討する価値があります。

緊急用資金の準備

  • ペット用の貯金口座を作る: 月に少しずつでも積み立てる習慣を
  • 目安は治療費の相場を考慮: 骨折などの手術で10万円〜、重病なら30万円以上かかることも

「万が一」に備えて、少なくとも10万円程度の緊急資金は用意しておくと安心です。

かかりつけ医の確保

  • 24時間対応の病院をチェック: 夜間や休日の急病に備える
  • 複数の病院を知っておく: セカンドオピニオンを求められる状況も

特に一人暮らしの場合、いざという時に相談できる病院を事前にリサーチしておくことが大切です。

まとめ

一人暮らしで犬を飼うことは決して安くはない出費ですが、計画的に準備すれば無理なく愛犬との生活を楽しむことができます。

初期費用の目安: 保護犬なら5万円〜10万円、ペットショップなら20万円〜60万円
月々の維持費: 小型犬で1万円〜2万円、中型犬で1.5万円〜2.5万円、大型犬で2万円〜3.5万円

大切なのは、これらの費用を事前に把握し、自分の収入と相談しながら無理のない計画を立てること。また、予期せぬ出費に備えた貯蓄やペット保険の検討も忘れずに行いましょう。

一人暮らしだからこそ、犬との絆は特別なものになります。毎日の癒しや安らぎをもたらしてくれる大切な家族を迎えるために、しっかりと準備をして、笑顔あふれる生活を実現しましょう!

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