体高わずか20cm!手のひらサイズ犬の成長記録と大きさの変化を徹底解説

「小さい犬が欲しい」と思って調べていると、手のひらサイズの超小型犬に出会うことがあるかもしれません。特にチワワは世界最小の犬種として知られ、体高がわずか12〜20cm程度という驚きの小ささです。

でも、こんなに小さな犬がどうやって成長していくのか、気になりませんか?今回は、手のひらサイズから始まる超小型犬の成長の軌跡をご紹介します。

目次

生まれたての赤ちゃん犬はどれくらい小さいの?

チワワの赤ちゃんは、生まれた時の体重がわずか100〜130gほど。本当に手のひらにすっぽり収まってしまうサイズなんです。スマートフォンよりも軽い命が、目も開いていない状態で生まれてきます。

この時期の赤ちゃん犬は、まだ目も耳も機能していません。触覚と嗅覚だけを頼りに、母犬を探して母乳を飲みます。本当に小さくて、守ってあげたくなる存在ですよね。

生後1ヶ月〜3ヶ月:目を開けて、世界を知る時期

生後3週間を過ぎると、赤ちゃん犬に大きな変化が訪れます。まず目が開き、乳歯が生え始めます。視覚と聴覚も徐々に発達していき、周りの世界を認識し始めるんです。

生後2ヶ月になると体重は約450gに。この頃からペットショップで見かけるようになりますが、まだまだ小さくてかわいい盛りです。3ヶ月頃には650g程度まで成長し、好奇心旺盛に動き回るようになります。

この時期の特徴

  • 何でも口に入れて確かめようとする
  • トイレシートをびりびりにして遊ぶことも
  • パワフルに遊びながら、たくさん眠る(1日18〜19時間の睡眠が必要)
  • 社会化期で、人や他の犬との触れ合いが大切

生後4ヶ月〜6ヶ月:急成長の時期

この時期は超小型犬にとって、最も成長が著しい期間です。4ヶ月で約850g、6ヶ月には1.6kg程度まで急激に体重が増加します。

面白いのが、この時期には「ブサイク期」と呼ばれる成長段階があることです。顔のパーツがアンバランスになり、耳や鼻が大きく見えたり、顔のバランスが崩れたように見えることがあるんです。でも心配しないでください。これは一時的なもので、成長とともにバランスが整っていきますよ。

この時期のポイント

  • 骨格の基礎が形成される重要な時期
  • 適切な栄養摂取が将来の体格を左右する
  • 生後3ヶ月頃の体重の1.8〜2.5倍が最終的な成犬時の体重の目安に

生後7ヶ月〜12ヶ月:成犬への階段を登る

チワワの体高は平均的に12〜20cm程度で、体重は1.5〜3kg程度とされています。多くの超小型犬は、生後7ヶ月を過ぎると成長のスピードが緩やかになり、10ヶ月〜12ヶ月頃には成犬としての体格がほぼ完成します。

成長が早い子だと生後7ヶ月で、遅い子でも12ヶ月頃には成犬の仲間入りです。この時期の体重が、一生を通じての適正体重になると言われています。

成犬への切り替えのサイン

  • 食事を成犬用フードへ徐々に切り替える時期
  • 睡眠時間が18時間から12〜15時間程度に減少
  • 活動的になり、性格も安定してくる

体高20cm以下の世界:超小型犬の魅力

体高20cm以下という小ささは、他の犬種と比べてどれくらい小さいのでしょうか?

サイズ比較

  • 超小型犬(体重4kg未満):チワワ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリアなど
  • 小型犬(体重10kg未満):トイ・プードル(体高25cm程度)、マルチーズなど
  • 中型犬(体重25kg未満):柴犬、コーギーなど

超小型犬は出生時の体重の約20倍まで成長します。100gで生まれた赤ちゃんが、わずか1年で2kgまで成長するというのは、本当に驚異的な成長率ですよね。

手のひらサイズ犬を健康に育てるコツ

1. 適切な食事管理

超小型犬は胃が小さいため、1回の食事量は少なめにして、回数を増やす必要があります。

月齢別の食事回数

  • 生後3ヶ月まで:1日3〜4回
  • 生後3〜6ヶ月:1日3回
  • 成犬:1日1〜2回

特にチワワなどの超小型犬は、食事を1食抜いただけで低血糖を起こすことがあるので注意が必要です。

2. 適度な運動

小さいからといって運動が不要というわけではありません。子犬の時期は1日15〜20分程度の散歩を、朝と夕方の2回に分けるのが理想的です。

ただし、骨格が華奢なため激しい運動や高所からのジャンプは避けましょう。室内でのおもちゃ遊びも良い運動になります。

3. 健康チェックのポイント

毎日の観察が大切です。以下のポイントを確認しましょう。

  • 体をなでて痛がる場所はないか
  • 目や耳、歯ぐきの状態
  • 定期的な体重測定
  • 食欲や元気さの変化

子犬の時期は2〜3週間に1回程度、成犬になったら年1〜2回の健康診断を受けることをおすすめします。

体重管理の重要性:小さな体だからこそ気をつけたい

超小型犬は体重の増減が健康に大きく影響します。たった数百グラムの違いが、人間でいうと10kg以上の体重差に相当することもあるんです。

適正体重の見極め方

チェックポイント

  • 肋骨を触って、適度な脂肪の下に骨を感じられるか
  • 上から見てウエストのくびれがあるか
  • 横から見てお腹が適度に引き締まっているか

個体差が大きい超小型犬だからこそ、数字だけでなく見た目と触感で判断することが大切です。

成長期に気をつけたいこと

骨折のリスク

超小型犬は骨が非常に細く、特に成長期は骨折しやすい傾向があります。ソファからの飛び降りや、抱っこからの落下など、日常的な場面でも骨折する可能性があるので注意が必要です。

栄養バランス

成長期は骨格や筋肉、内臓が発達する大切な時期です。高品質な子犬用フードを選び、適切な量を与えましょう。カルシウムやタンパク質など、成長に必要な栄養素がバランスよく含まれているフードを選ぶことが重要です。

社会化

生後3週間〜12週間頃は「社会化期」と呼ばれ、さまざまな経験をすることで性格形成に大きく影響します。人や他の犬、さまざまな音や環境に慣れさせることで、穏やかで社交的な性格に育ちます。

個体差が大きい超小型犬:予想外の成長もある?

実は超小型犬、特にチワワは個体差が非常に大きい犬種です。「ティーカップ・プードル」として購入したのに、成長したら普通のトイ・プードルサイズになった、という話もよく聞きます。

これは詐欺ではなく、子犬の成長は予測が難しいためです。親犬の体格を参考にすることで、ある程度の予測は可能ですが、隔世遺伝で祖父母の体格が現れることもあります。

大切なのは、どんなサイズに育っても、その子を愛し続けること。小さくても大きくても、その子は大切な家族です。

手のひらサイズから始まる、一生の絆

生まれた時はわずか100gだった小さな命が、1年で20倍にも成長する。その過程には目が開く瞬間、初めて歩く瞬間、初めて鳴く瞬間など、たくさんの「初めて」が詰まっています。

体高20cm以下という小ささは、マンションなどでも飼いやすく、都市部での生活にも適しています。しかし、小さいからといって手がかからないわけではありません。むしろ、その小ささゆえに細やかな配慮が必要なんです。

適切な食事管理、適度な運動、定期的な健康チェック。これらを怠らなければ、超小型犬は14〜16年という長い期間、あなたのパートナーとして一緒に過ごすことができます。

手のひらに乗るほど小さかった赤ちゃん犬が、やがて成犬になり、あなたの人生の大切な一部になる。その成長の軌跡を見守れるのは、飼い主だけの特権です。

まとめ

  • 生まれた時は100g程度の手のひらサイズ
  • 生後7ヶ月までが急成長期
  • 成犬時の体高は12〜20cm、体重は1.5〜3kg程度
  • 10ヶ月〜12ヶ月で成犬の体格が完成
  • 個体差が大きく、親犬の体格が参考になる
  • 骨折リスクや低血糖など、小ささゆえの注意点がある
  • 適切なケアで14〜16年の寿命を全うできる

手のひらサイズの超小型犬の成長は、本当に驚きと感動の連続です。その小さな体には、無限の愛情と可能性が詰まっています。

これから超小型犬を迎える方も、すでに一緒に暮らしている方も、その成長の一瞬一瞬を大切にしてくださいね。小さな体で精一杯生きる姿は、きっと人生を豊かにしてくれるはずです。

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