セント・バーナードとはどんな犬?大きさや性格、飼うために必要なこと

目次

セント・バーナードの基本情報

セント・バーナードは、元々はアルプス山脈の修道院で人々を救助するために活躍した、非常に大きくて力強い犬種です。

優れた嗅覚と冷静な性格で、多くの人々の命を救ってきました。

現在では家庭犬としても人気があり、その穏やかな性格と愛情深い一面が多くの飼い主に愛されています。

1. サイズと体重

体高(肩までの高さ)

オスは約70~90cm、メスは約65~80cm

体重

オスは50~90kg、メスは45~80kg

セント・バーナードは非常に大型の犬種で、成犬になるとその大きさに圧倒されるほどです。

飼育にあたっては、広いスペースや大きめのベッドが必要になります。

外見

被毛:短毛または長毛の2種類があります。短毛は比較的手入れが楽で、長毛は毛がふわふわしており、定期的なブラッシングが必要です。

毛色:主に白と茶色の斑模様が特徴的です。茶色は濃いものから薄いものまでさまざま。

顔立ち:大きな頭、太い首、特徴的なたるみのある目元。穏やかな表情が魅力的です。

寿命

セント・バーナードの寿命は、一般的に8~10年程度です。

大型犬の寿命としてはやや短めですが、適切なケアと健康管理を行うことで、長く健康に過ごすことが可能です。

運動量

セント・バーナードは、大きな体を持つにもかかわらず、運動量はそれほど高くはありません。

毎日の散歩や軽い遊びは必要ですが、激しい運動は関節に負担をかけることがあります。

幼犬期には骨や筋肉の発達に配慮して、無理のない運動を心がけることが大切です。

健康管理

関節疾患:大型犬に多い関節や骨の問題(例:股関節形成不全や膝蓋骨脱臼)に注意が必要です。適切な運動と体重管理が予防につながります。

肥満:食べることが好きな犬種であるため、食べ過ぎないように気をつける必要があります。肥満が進むと、心臓や関節に負担がかかります。

定期的な健康チェック:心臓や呼吸器系にも注意が必要で、定期的に動物病院で健康チェックを受けることをおすすめします。

セント・バーナードの性格と適した飼い方

性格と性質

穏やかで優しい

セント・バーナードは、非常に穏やかな性格を持つ犬です。家族と過ごす時間を楽しみ、特に子どもと良い関係を築きやすいです。

保護本能が強い

飼い主に対して非常に忠実で、家族を守るという強い本能があります。見知らぬ人に対しては警戒心を持つこともありますが、攻撃的ではありません。

社交的

他の犬やペットとも比較的良い関係を築きやすいですが、その大きさゆえに子犬の頃から社会性を養うことが重要です。

適した飼い方

広いスペースが必要

セント・バーナードは非常に大きな犬なので、広い生活空間を提供することが重要です。

もしアパートや狭い家で飼う場合は、十分な運動量を確保できる場所が必要です。

庭がある家庭や広いスペースで飼うとより快適に過ごせます。

定期的な運動と散歩

大型犬ですが、過度な運動を避け、適切な散歩が推奨されます。

セント・バーナードはあまり激しい運動を好まないため、長時間の散歩よりも、短めで穏やかな運動を重視しましょう。

子犬期から成犬になるまでに関節や骨の発達に配慮した運動が大切です。

体重管理と健康管理

セント・バーナードは食欲旺盛な犬種ですが、肥満になりやすい傾向があります。

肥満が関節や心臓に負担をかけるため、適切な食事管理と運動が重要です。

与えるフードの量を調整し、体重の管理をしっかり行いましょう。

社会化としつけ

社交的な性格を持っていますが、他の犬や人と触れ合う経験を積むことが大切です。

早い段階で社会化を進めることで、問題行動を防ぎ、家庭内で穏やかに過ごせるようになります。

しっかりとした基本的なしつけを行い、落ち着いた生活を送れるようにしましょう。

定期的なグルーミング

長毛タイプのセント・バーナードは、毛がふわふわしていて、定期的にブラッシングが必要です。

特に換毛期には毛が抜けやすくなるので、毎日のブラシが必要になることもあります。

短毛タイプの場合は、比較的手入れが楽ですが、やはり定期的に手入れをしてあげることが大切です。

注意点とアドバイス

熱さに弱い

大型犬であり、体温調節が難しいため、特に暑い季節には熱中症に注意が必要です。夏は散歩時間を早朝や夕方に限定し、暑い日中は外出を避けるようにしましょう。

健康チェックが必須

セント・バーナードは大型犬ならではの関節や骨に問題が起きやすいので、定期的な健康診断と早期発見が大切です。

獣医師との連携を大切にし、健康状態に注意を払うようにしましょう。

セント・バーナードを飼うために必要な準備とケア

セント・バーナードは、その大きな体と穏やかな性格から、多くの家庭で愛されている犬種ですが、大型犬ならではの特別な準備とケアが必要です。

ここでは、セント・バーナードを飼うために必要な準備と日々のケアについて紹介します。

寝床の準備

セント・バーナードは大きな体を持っているため、広めのベッドやクッションを準備してあげましょう。

寝るときには、ゆったりとした空間でリラックスできる場所を確保することが大切です。

食事の管理

栄養バランスの取れたフード

大型犬は成長が早いため、適切な栄養を含む高品質なドッグフードを与えることが重要です。

特に、関節や骨の発達をサポートする成分(カルシウムやグルコサミンなど)が含まれたフードを選ぶと良いでしょう。

食事量の管理

食欲旺盛なセント・バーナードは、過剰に食べることが多いですが、肥満になると関節や心臓に負担がかかります。

適切な量を与え、体重管理を意識しましょう。

1日2回の食事

大型犬は1回の食事量が多いため、食事は1日2回に分けて与えるのが一般的です。

食後の運動は避けるようにし、消化のために時間を空けるようにしましょう。

定期的な運動と散歩

穏やかな運動が必要

セント・バーナードは、激しい運動を必要とする犬種ではありませんが、毎日の散歩や軽い運動は重要です。

特に、骨や筋肉が発達する子犬期には、無理のない範囲で運動をさせることが大切です。

関節に負担をかけない運動

成犬になると、関節に負担がかかる可能性があるため、激しい走り回りやジャンプは避けるようにしましょう。

平坦な道を散歩し、膝や股関節に負担をかけずに運動をさせてあげることがポイントです。

グルーミングと衛生管理

毛の手入れ

セント・バーナードは、長毛と短毛の2タイプがありますが、どちらも毛の手入れは重要です。

長毛の犬は、毎日のブラッシングが必要で、特に換毛期には毛が大量に抜けるため、こまめなブラシが求められます。

短毛タイプでも、定期的に毛の掃除をしてあげることが大切です。

爪切りと耳掃除

大きな体を持つセント・バーナードは爪も大きいため、定期的に爪を切ってあげましょう。

また、耳の中が湿気や汚れで感染症を引き起こすことがあるため、耳掃除も定期的に行うようにしましょう。

歯磨き

歯の健康も重要です。犬用の歯磨き粉を使って、週に2~3回は歯磨きをしてあげると良いでしょう。歯周病を予防し、口臭も防げます。

まとめ

セント・バーナードは、その大きさと優れた性格で多くの人々に愛されている犬種です。

穏やかで忠実、家族を守る保護本能を持ち、子どもとも良い関係を築きやすいです。

しかし、大型犬ならではの特別なケアが求められます。広い生活空間や適切な食事、定期的な運動と健康管理が重要です。

セント・バーナードを飼うには、愛情深い関係を築く準備と意識が必要ですが、その分深い絆と癒しを与えてくれる存在となるはずです。

セント・バーナードの基本情報はこちらの記事をご覧ください↓

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