初心者が選ぶ飼いやすい大型犬の特徴

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飼いやすい大型犬とは

一般的に大型犬は聡明、穏やか、明るく人懐っこい犬種が多く、しつけやすいともいわれています。一方で、そのサイズならではの力強さ・影響力の大きさから飼いにくいとも言われています。 個体、種類にもよりますが大型犬は学習能力が高く、友好的でフレンドリーな犬種が多い傾向があります。 全体的に飼い主さんへの忠誠心の強い犬種が多いため、ペットとしても飼いやすいことから人気があります。
初めて大型犬を飼う方に向けて、その特徴を解説します。

特徴

・聡明、穏やか、明るく人懐っこい性格をしている
・学習能力が高く、友好的でフレンドリーである
・飼い主への忠誠心が高い
・おっとりした気質で頼りがいがある


大型犬を飼うための基本知識

大型犬を飼育するには何が必要なんだろう?注意するポイントは?など初めて飼う時には不安や疑問が出てくると思います。飼育スペースの確保や費用などをしっかり把握するなど、飼う前に家族として迎えるための準備をしましょう。

大型犬を飼いたい!飼うときのチェックポイントは?

広い飼育スペースを確保する

最近では大型犬を室内で飼うケースが増えている一方で、限られた空間での生活により運動不足になってしまう傾向があります。活発な性格で遊ぶのが大好きな大型犬にとって、運動不足は大きなストレスの原因になりかねません。
庭付きの戸建てでの飼育が理想ですが、マンションなどの集合住宅の場合は最低でも4畳以上のスペースを確保しましょう。トイレのサイズは身体の1.5倍ほど、ベッドやキャリーは横になって眠っても余裕があるくらいの広さが最適です。

飼育にかかる費用の把握

飼育にかかる費用は、犬種によって異なりますが小型犬よりも大型犬の方が年間の飼育費用は高くなります。飼育費用の中でも突出して差が出るのが、食事・トレーニング・しつけ費用です。特に食費は小型犬に比べ倍程度の費用が発生します。
また、大型犬はペットホテルやトリミングを利用する際、小型犬よりも料金が高く設定されていることも覚えておきましょう。

運動・散歩の時間を作る

大型犬は活発な性格で、外で思い切り走り回り遊ぶことが大好きです。大型犬をペットとして買う場合はストレスを溜めないように充分な運動時間を確保することが大切です。目安は運動後、口を開けて「ハッ、ハッ」と短く息をしていれば適切といえます。散歩は1〜2時間、3〜4キロメートル程度の距離を一日に2回行いましょう。散歩のポイントは「ゆっくりと長い距離を歩くこと」です。
放し飼いやノーリードは危険なので、思い切り走り回る時はドッグランを利用してみましょう。

しつけが必要なことを理解する

愛犬と家族が互いにストレスがなく生活するには、しつけが重要です。基本的な「まて」・「おいで」のしつけは、事故やケガの予防にもつながります。飼い主に寄り添いながらゆっくり歩かせる「リーダーウォーク」を教えると散歩の時にも安心です。子供の時の噛み癖をそのままにしておくと、人を噛んで怪我をさせてしまうなどトラブルの原因になりかねません。また、飼い主との良いコミュニケーションも築けなくなってしまいます。家具に傷をつけてしまうこともあるため、子犬のうちからしっかりとしつけをしておきましょう。


初心者におすすめ!飼いやすい大型犬ランキング

大型犬の人気ランキングと共に、大型犬の特徴や飼いやすさのポイントについて紹介します。

第1位 : ゴールデンレトリーバー

ゴールデンレトリーバーの正確な起源は分かっていませんが、生まれはイギリスとされています。垂れた大きな耳と優しいつぶらな瞳、ウエーブのかかった柔らかな被毛が特徴です。成犬時の体重は30kg程度と大型犬に属しており、筋肉質でバランスの取れた体つきをしています。平均寿命は、10歳~12歳と言われており、小型犬に比べると寿命が短い傾向にあります。

・友好的で社交的な性格
ゴールデンレトリーバーは非常に友好的であり、他の人間や犬とすぐに仲良くなることができます。特に子供との相性が良く、家族の一員としてすぐに仲良くなれるでしょう。
・知的でトレーニングしやすい
高い知能を持っており、学習能力に優れています。コマンドやトリックを覚えるのが早く、初心者でもトレーニングしやすい点が魅力といえます。また、警察犬やセラピードッグとしても活躍することが多く、その柔軟な頭脳と性格が認められています。
・運動好きでエネルギッシュ
ゴールデンレトリーバーは、元々は狩猟犬として育てられてきたため、体を動かすのが大好きです。散歩やランニング、水泳など、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。運動が好きな人にとっては、一緒にアクティブなライフスタイルを楽しめる理想的なパートナーです。
・美しい外見
その名前の通り、ゴールデン(黄金色)の美しい被毛が魅力の一つです。柔らかく光沢のある毛並みは、定期的なブラッシングでさらに美しく保つことができます。見た目の優雅さも相まって、非常に目を引く存在です。
・感受性が高く、愛情深い
ゴールデンレトリーバーは感受性が高く、飼い主の気持ちをよく理解することができます。飼い主の側に寄り添い、慰めたり、元気づけたりすることが得意です。この優しさと愛情深さが、多くの家庭で愛される理由の一つです。

第2位:ラブラドールレトリーバー

ラブラドール・レトリバーの祖先は小型水猟犬です。19世紀後半から改良が重ねられ、現在は学習能力が高く真面目な犬種として知られています。胸からお尻まで凹凸が少なく、腰や後肢が幅広いがっしりした体型です。体重はオスが約27~34キロ、メスが25~31キロ程度です。平均寿命は寿命は約12~13歳で、犬の平均寿命が約14歳なので、少し短めといえます。

・健康的で丈夫な体
筋肉質で頑丈な体を持ち、持久力に優れています。適切な運動とバランスの取れた食事を与えることで、長く健康的な生活を送ることができます。太りやすい傾向があるため、適切な食事管理が必要です。
・優れた嗅覚
非常に優れた嗅覚をもっており、警察犬や麻薬探知犬、捜索救助犬として活躍することが多いです。嗅覚訓練を受けることで、さまざまな匂いを正確に嗅ぎ分ける能力を発揮します。こうした特性は、彼らの知性と勤勉な性格を裏付けるものでもあります。
・愛情深く、忠実
ラブラドールレトリーバーは非常に愛情深く、家族との強い絆を持つ犬です。飼い主を喜ばせることが大好きで、常に家族の側にいることを好みます。この忠実さと愛情深さが、彼らを家庭犬として特に魅力的な存在にしています。
食欲旺盛
ラブラドールレトリーバーは食欲旺盛で、食べ物に対する関心が非常に強いです。これはトレーニングにおいても利点となり、食べ物を報酬として使うことで、効果的にコマンドを教えることができます。しかし、過食のリスクもあるため、食事の量や頻度をきちんと管理する必要があります。
・穏やかな性格でありながら警戒心も持つ
一般的に穏やかでフレンドリーな性格を持っていますが、同時に家族や自分のテリトリーに対する適度な警戒心もあります。必要な時には吠えて警戒を示すこともありますが、過度に攻撃的ではなく、バランスの取れた性格を持っています。

第3位:バーニーズ・マウンテン・ドッグ

バーニーズ・マウンテン・ドッグはスイスの農場で昔から牧畜犬として活躍していたスイス・マウンテン・ドッグの1種です。牧畜犬として牛や羊を守るだけでなく、乳製品を積んだ荷車を引いて運搬することでも長らく活躍していました。平均寿命は8.7歳となっており、犬全体の平均寿命が14.1歳であることを考えると寿命は短いといえます。

・家族愛に溢れる性格
バーニーズは非常に家族愛が強く、家族の一員として常に一緒にいることを望む犬種です。飼い主やその家族に対して深い愛情を示し、常に寄り添おうとします。そのため、家族全員との絆を大切にし、特に子供たちとも仲良くする傾向があります。
・子供や他のペットに対する優しさ
バーニーズは、特に子供に対して優しい性格を持っています。子供たちとの遊びを楽しむだけでなく、その守護者としての本能も持ち合わせているため、家族の中の「お兄さん」「お姉さん」のような存在になります。また、他の犬や猫などのペットに対しても優しく接するため、複数のペットがいる家庭でも問題なく共存できます。
飼い主の感情を理解する能力
バーニーズは、飼い主の感情をよく理解する能力があります。飼い主が悲しんでいる時には寄り添って慰めるような行動をとり、逆に楽しんでいる時には一緒に喜びます。この感受性の高さが、彼らの優しさをより一層際立たせています。
・忍耐強く、我慢強い
バーニーズは、忍耐強く我慢強い性格を持っています。大きな体格を持ちながらも、その優しさと落ち着いた性格から、過度に興奮することが少ないです。特に小さな子供たちが騒いでいる場面でも、冷静にその場を受け入れる姿勢を見せることが多いです。
・自分の役割を理解する賢さ
バーニーズは、非常に知的な犬種であり、自分の役割や家族内でのポジションを理解する能力があります。例えば、家族の子供を守るべきと感じたときには、そっと子供のそばに寄り添い、見守るような行動を取ります。このように、自分が家族にとってどのような役割を果たすべきかを理解しているかのような振る舞いを見せます。

まとめ

大型犬を家族として迎える際には自分の生活スタイル、健康管理・費用など飼育環境について事前に調べ、準備をすることが大切です。また、しつけの必要性や責任を持って飼うことも重要です。自分にぴったりのパートナーを見つけられるように記事を参考にしてみてください。

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