マンションや一人暮らしに安心!吠えない小型犬の特徴
一人暮らしやマンションでの生活を始める際、犬を飼いたいと思ったことはありませんか?
特に小型犬は、限られたスペースでも飼いやすいという利点がありますがマンションではご近所への配慮が必要であり、吠え声がトラブルの原因になることも…。
本記事では吠えにくい小型犬の特徴や、しつけの方法、具体的な犬種の紹介を交えながら、マンションや一人暮らしにぴったりな犬との生活についてご紹介します。初めて犬を飼う方や、どの犬種を選べばいいか迷っている方にも役立つ内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください!
人気の吠えない犬種
犬にとって吠えることは感情を表す行為のため、全く吠えない犬は存在しません。しかし犬の性格によって無駄吠えが少ない犬種もいます。人気の吠えない小型犬を紹介していきます。
フレンチ・ブルドッグ
愛情深く人懐っこい性格で、飼い主や家族との絆をとても大切にする犬種です。穏やかで落ち着きがあり、攻撃的になったり無駄吠えしたりすることは少ない傾向にあります。小型犬の中でも比較的静かに過ごせるため、集合住宅でも安心して飼うことができます。
明るく遊び好きな一面もあり、飼い主との触れ合いや遊びの時間をとても楽しみます。
一方で頭が良い反面、少し頑固なところがあり、しつけの際には根気強く接することが必要ですが褒められるのが好きな性格なので、しつけの際は沢山褒めると効果的です。
パグ
パグは飼い主や家族とのスキンシップを何よりも好む甘えん坊な犬種です。穏やかでマイペースな性格で、運動量も多くないため室内でのんびりと過ごすことを好む傾向があります。
一方で、少し頑固な性格を持つこともあり、自分のペースを大切にするため、しつけには根気が必要ですが、飼い主を喜ばせるのが好きなため、愛情を持って接すればしっかり応えてくれます。
吠えたり嚙んだりすることが少ないので、小さな子どもやお年寄りがいる家庭でも飼いやすいところが魅力です。
マルチーズ
優しい顔立ちと、サラサラとした被毛が人気の小型犬で、甘えん坊で温厚なです。
愛情深く甘えん坊な性格で、常にそばにいたがり家族とのスキンシップが大好き。
また、明るく活発で遊ぶのが大好きな一方、基本的には穏やかで優しい性格を持ち、他の犬や子どもとも良好な関係を築くことができます。頭が良くしつけがしやすい点も魅力です。
ヨークシャー・テリア
周囲の環境に興味を持ち、好奇心旺盛な性格で警戒から無駄吠えすることもありますが、子犬のうちから人や犬に慣れさせてしつけをすればあまり吠えなくなります。
非常に元気で遊び好きな一面もあり、日々の散歩や遊びの時間は必要ですが抜け毛も少ないので、室内飼いにも向いている小型犬です。
吠えない犬と吠える犬の違い
吠える犬は吠えることで周囲に知らせる役割を果たしますが、一方で吠えない犬はどんな時でも静かに過ごすことが多いです。
この違いは、犬の性格や環境、しつけなどによって大きく影響を受けます。では、なぜある犬はよく吠え、別の犬はほとんど吠えないのか。その理由を探ってみましょう。
性格の違いについて
吠える犬の性格
1.警戒心が強い:周囲の変化に敏感で知らない人や物音に対して敏感で危険を知らせる為に吠えることがあります。小型犬は自分が小さい事を本能的に認識している為危険を察すると吠えて存在をアピールすることがあります。
※チワワやポメラニアンなどは、見知らぬ人や動物に対して警戒心を持ちやすい
2.自己主張が強い:身体は小さいけれど強気な性格の犬が多いです。自分を大きく見せようと、吠えることで存在感をアピールします。
※ミニチュアダックスフントやヨークシャーテリアに多く見られる
3.寂しがりやで甘えん坊:飼い主との距離が近いことを好むため、飼い主がいなくなると不安から吠えることがあります。
※トイプードルやマルチーズなどに多く見られる
4.頭が良くて賢い:小型犬は賢い犬種も多く、自分の意思を伝えるために吠えることがあります。「散歩に行きたい」「お腹が空いた」など、飼い主に何かを求めるときに吠えることがあります。
吠えない犬の性格
1.穏やかで落ち着いている:吠えにくい犬は性格が穏やかで、興奮しにくい傾向があります。状況に応じて冷静に対応するため、無駄吠えが少ないです。
※キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルに多く見られる
2.フレンドリーで社交的:知らない人や犬に対してもフレンドリーに接することが出来、警戒心が強くないため、必要以上に吠えることがありません。
※フレンチ・ブルドッグやパグに多く見られる
3.マイペースで控えめ:自己主張が強すぎず、マイペースな犬は落ち着いている為、吠える事が少ないです。
※ボストンテリアやチャイニーズ・クレステッド・ドッグに多く見られる。
4.環境の変化に順応しやすい:ストレスに強く、環境の変化や大きな音に対しても落ち着いていられる犬は、吠える頻度が少ないです。
※シーズーに多く見られる
犬の吠え声の種類
警戒吠え:短く鋭い吠え声が連続する。低めの声
犬が「危険」や「異常」を察知した際に発する吠え声です。見知らぬ人や物音に対する警戒心からくるもので、特に縄張り意識が強い犬に多く見られます。
要求吠え:高めの声で短く繰り返し吠える
「お腹が空いた」「散歩に行きたい」「遊びたい」など、自分の欲求を飼い主に伝えるための吠え声です。賢い犬ほど、このようなコミュニケーションを取る傾向があります。
恐怖吠え:高く短い声で、間を置いて吠えることが多い。後退したり、体を低くした姿勢で吠える
恐怖心や不安を感じたときに発します。大きな音(雷、花火など)や見知らぬ環境で吠える場合が典型的です。
孤独・寂しさからの吠え:悲しげで長めの吠え声や遠吠えのような声
分離不安や孤独感を感じたときに発します。長時間ひとりでいる犬や、飼い主に強く依存している犬に見られる行動です。
興奮吠え:短く速いリズムで連続的に吠える。声が高めになることが多い。
遊びや散歩の前、飼い主が帰宅したときなど、喜びや興奮が抑えきれないときに吠えます。特に活発な犬種でよく見られます。
吠えない犬にするには
効果的なしつけ方法
1.吠える原因を特定する
警戒心や何かを食べたい、遊びたいなどの要求心や、飼い主がいない事による不安や、運動不足など退屈な場合など、犬が吠える原因は様々です。
まずはその原因を特定しそれぞれにあった対処を行っていく事が重要です。
2.吠えたら無視をする
犬が何かの要求や興奮から吠えている場合、吠える度に要求を叶えてしまうと、「吠えると要求を叶えてくれる」と犬が勘違いをしてしまいます。そのため、吠えた時は無視をするのが効果的。吠えるのをやめたらすぐに褒めたりご褒美を上げることで「静かにしているといい事がある」と学習をさせる事ができます。
3.吠えるきっかけを減らす
窓を遮るカーテンや見知らぬ人が通るのを防ぐフェンスを活用し外部刺激を減らし吠えるきっかけをなくしコントロールします。知育トイやパズルフィーダーを使って、犬に適度な刺激を与え退屈を防ぐ事で吠えるきっかけを減らす事ができます。
4.「静かに」を教える
1犬が吠えたら、一度しっかり注意を引きます(軽く手を叩くなど)。
2吠えるのを一瞬でもやめたタイミングで、「静かに」と言い、ご褒美を与えます。
3これを繰り返すことで、「静かに」という言葉と吠えない行動を関連付けて覚えさせます。
5.十分に運動をしたり遊んだりする
小型犬もエネルギーを持て余すと吠える原因になります。毎日散歩の時間を確保したり遊びの時間を過度に確保する事により吠える行動を抑える事ができます。
知育トイやボール遊びなどで、精神的な満足感を与える事も効果的です。
しつけを成功させる為のポイント
1.家族全員がしつけのルールを統一する
「吠えたら無視する」という方針を決めた場合、誰か一人でも吠えた犬に注意を払うと、「吠えれば反応してもらえる」という学習が逆戻りします。
日常生活の中で、家族や周囲の人々と「どう対応するか」をあらかじめ話し合い、方針を統一しましょう。
2.ポジティブな接し方を徹底する
「静かに」というコマンドに従ったら、すぐに「いい子だね!」と言って撫でたり、おやつを与える。これを繰り返すことで、犬が「静かにする=良いことがある」と学習します。
3.短いトレーニングを毎日続ける
犬の集中力は短時間しか持続しないため、1回のトレーニングを5~10分程度に区切り、毎日コツコツと繰り返すことが大切です。
まとめ
マンションや一人暮らしで犬を飼う場合、環境に適した犬種を選ぶことはとても重要です。吠えにくい小型犬は、近隣への配慮が求められる集合住宅でも安心して飼えるだけでなく、飼い主との穏やかな生活を築けるパートナーとして最適です。
犬の性格や吠える原因を理解し、適切なしつけを行うことで、さらに静かで穏やかな生活を実現することが可能です。
吠え声は犬の感情表現の一つですが、原因に合わせた対応やしつけを通じて、犬も飼い主も快適な環境を作り快適な生活を目指しましょう。