ピットブルは危なくて怖い?!実際に起きた激ヤバ事故、事件【3選】

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ピットブルってどんな犬?

ピットブルは、強靭で筋肉質な体格を持つ犬種で、元々は闘犬や作業犬として使われていた歴史があります。現在では、家庭犬として飼われることが多いですが、性格や訓練次第で非常に良いパートナーとなります。

ピットブルの特徴

1.外見

  • 体重:おおよそ14〜35kg程度(個体差あり)
  • 毛は短く、滑らかで光沢があり、さまざまな色(黒、白、ブルー、ブラン、茶色など)があります。
  • 体は筋肉質で、がっしりした印象を与えます。

2.性格

  • 愛情深い:飼い主に対して非常に忠実で、愛情深い性格を持っています。
  • 社交的:ピットブルは、適切な社会化を受けると他の犬や人ともうまくやっていけます。ただし、他の犬に対してやや攻撃的な一面を持つこともあります。
  • エネルギッシュ:運動量が豊富で、活発な性格。散歩や遊びが大好きです。

3.訓練・しつけ

  • 賢い: ピットブルは非常に賢く、しっかりとした訓練を受けることでたくさんのコマンドを覚えられます。
  • やや頑固な面も: 強い意志を持っているため、時には頑固な一面を見せることもあります。そのため、しっかりとしたリーダーシップと一貫したしつけが必要です。

ピットブルは適切に飼育され、しっかりと教育を受けた場合、非常に愛情深く、家庭内で素晴らしいパートナーとなる犬です。しかし、強い体力と意志を持つため、飼うためには責任が伴います。

実際に起きた事故、事件【3選】

沖縄県石川市での咬傷事故

1995年4月に、沖縄県石川市(現・うるま市)にてピットブル2頭が、公園で遊んでいた女児2人を襲い、1人が死亡、1人が大怪我をする事件が起きている。公園遊歩道で遊んでいた1人の左大腿骨を、放し飼いされていた生後8ヶ月の雄のピットブルが噛み付いた。

その子を助けようと、駆け寄ってきたもう1人の子に対し、茶色の雄が(生後約1年4ヶ月)が頭部に噛みついた上、約40メートル先の雑木林内に、雑木林内において、2頭は全身を交互に噛みつき、身挫創傷等の傷害出血性ショックにより死亡させている。

飼い主はその後、重度失致死のより禁固1年の刑が下っている。

千葉県銚子市での事故

2020年5月に千葉県銚子市で闘犬として自宅の庭に放し飼いされていたピットブルが逃げ出し、逃がしたことを警察に通報せず放置しました。その後200m離れた民家に侵入し、67歳の女性を襲い全治40日の怪我を負い、10日ほど入院しました。そのうえ、女性が抱いていたトイプードルに噛みつき、殺してしまいました。

怪我をした女性の夫が警察に通報し、ピットブルが逃げていたことが発覚。

千葉県警銚子署は7月に県動物愛護条例違反や過失傷害などの疑いで無職53歳の男性である飼い主を書類送検した。ブリーダーから譲り受けた際に狂犬病の予防接種を受けさせておらず、狂犬病予防法違反容疑でも書類送検している。咬まれた女性に狂犬病の症状はなく、ピットブルは購入したブリーダーに戻されています。

静岡県御殿場市足柄SAでの事故

2017年4月、静岡県御殿場市足柄SA(下り)の駐車場で何にも罪のないチワワ(3kg)が、4頭のピットブル(1匹30kg)に襲われ噛み殺されました。

ピットブルの飼い主は、耐荷重20kgのリードフックに4頭を繋ぎその場を離れてしまいました。チワワになぜピットブルが急に襲ったかは残念ながらわかりませんが、チワワの飼い主も指を噛まれてしまいました。

ピットブルの飼い主はすぐに異変に気がつき、戻ってきましたが、4頭のピットブルを制御することができませんでした。

ピットブル危なくて怖いと言われる理由

ピットブルが「危険」とされることがある背景には、いくつかの要因が絡んでいます。ただし、ピットブルが本質的に「危険な犬種」というわけではありません。多くの誤解が存在しており、その危険性に関する見解は偏った情報や誤解に基づいている場合があります。以下、ピットブルが「危険」とされる理由をいくつか挙げます。

過去の闘犬としての歴史

ピットブルは、19世紀にイギリスで闘犬としての役割を持ち、特に闘犬スポーツのために飼育されていました。元々、闘犬の目的は犬同士で戦わせ、その闘志や勇気を競うものであり、これにより闘志や攻撃性を高めるような繁殖が行われてきました。特に「ピット」という言葉は、「闘犬を行うための穴」という意味で使われており、戦う場所を指しています。

当時のピットブルは、闘犬だけでなく、農作業や家畜の管理にも使われましたが、闘犬としての本能は強く、攻撃的な性格を引き出しやすい側面がありました。しかし、現代では多くのピットブルは家庭犬として飼われています。闘犬として使われた歴史がそのまま現在の性格に影響を与えているわけではありませんが、攻撃的な本能が残っている犬もいるため、注意が必要です。

筋肉質で力強い体格

ピットブルは、非常に筋肉質でがっしりした体格を持つ犬種で、特に顎の力が強いことで知られています。この体力と力強さは、犬同士の戦いを見越して選ばれた特性でもあります。具体的には、ピットブルの顎の力は他の多くの犬種よりも強いとされ、攻撃的な行動を取った際、その力が大きなリスクとなります。

ピットブルが攻撃的な行動を示すとき、その力強い顎で非常に強い噛みつきが生じるため、噛まれた場合のダメージが大きくなりやすいです。このため、特に無駄な衝突や攻撃的な状況が発生した場合、その影響は深刻になりがちです。しかし、力強さが攻撃性に必ずつながるわけではなく、多くのピットブルは飼い主に対して非常に優しい性格を持っています。

誤解と偏見

ピットブルに対する「危険」なイメージは、多くが誤解に基づいています。メディアやニュース報道では、ピットブルが関わる攻撃事件が取り上げられることが多く、その結果、「ピットブル=危険な犬」という先入観が広がっています。特に、「ピットブルが攻撃的だ」「人を傷つける」という報道が多いと、一般の人々はそのイメージを信じやすくなります。

しかし、実際には攻撃的な行動を示す犬はピットブルに限った話ではなく、すべての犬種においてそのリスクはあります。犬の行動に大きく影響するのは、個々の性格、育て方、社会化の過程、飼い主との関係などです。ピットブルに限らず、すべての犬において、無責任な飼育や不適切なしつけが攻撃的な行動を引き起こす原因となることがあります。

飼育環境や飼い主の影響

ピットブルが攻撃的な行動を取る原因の多くは、飼い主の教育や育て方、飼育環境にあります。ピットブルは非常に忠実で知能が高い犬ですが、強い意志を持ち、自己主張をすることもあります。このため、しつけが不十分であったり、飼い主がリーダーシップを取らなかったりすると、犬が支配的になり、攻撃的な行動を示すことがあります。

また、ピットブルにとって最も大切なことは適切な社会化です。幼少期から他の犬や人々と接触し、良い体験をすることで、社会的にバランスが取れた犬に育ちます。逆に、恐怖や攻撃的な経験を重ねると、それが後の行動に影響を与えることがあります。

ストレスや不安からの攻撃性

ピットブルは非常にエネルギッシュな犬種であり、運動量や精神的な刺激が不足すると、ストレスや不安を感じやすくなります。適切な運動や遊びが不足すると、過剰なエネルギーが溜まり、それが攻撃的な行動や問題行動につながることがあります。特に、外出や運動の機会が制限されたり、長時間閉じ込められたりすると、ピットブルはそのストレスを噛みつきや破壊行動などで発散しようとすることがあります。

また、犬は本来、群れで生活する動物であり、飼い主との絆が深いほど安心します。逆に、長時間孤独にされると不安を感じ、それが攻撃性を引き出す要因となることもあります。

遺伝的な攻撃性(個体差)

ピットブルは、他の犬種と同様に、遺伝的な要素が性格や行動に影響を与えます。特に、過去には闘犬として繁殖されていたこともあり、一部のピットブルには攻撃的な遺伝的素質が残っている場合があります。これは、犬の品種や血統によって異なりますが、攻撃性を示す個体が生まれることもあります。

例えば、不適切な繁殖(攻撃性を引き出すような繁殖)や乱繁殖が行われると、その結果として攻撃的な性格を持つ犬が生まれることがあります。しかし、これも一部の個体に過ぎず、すべてのピットブルに当てはまるわけではありません。多くのピットブルは、適切な飼育と社会化を受けることで、非常に穏やかで優れた家庭犬に育ちます。

ピットブルが「危険」とされる背景には、過去の闘犬としての歴史、強い体力、誤解や偏見、飼育環境、遺伝的要素などが関わっています。しかし、どの犬種でも、適切な訓練と社会化が行われれば、攻撃性を防ぐことができます。ピットブルもその例外ではなく、飼い主の手によって非常に優れた家庭犬として育てることが可能です。ピットブルに対する誤解を解き、責任を持って飼うことが、問題を減らすために最も重要です。

まとめ

この記事では、ピットブルに対する「危険な犬」というイメージに焦点を当て、実際に発生した3つの事故や事件を紹介しました。しかし、これらの事件が示しているのは、犬種そのものが問題ではなく、飼育環境やしつけが重要な要素であるという点です。

ピットブルは元々闘犬としての歴史があるため、特定の状況下で攻撃的な行動を取ることがありますが、これもい主の訓練と社会化によって大きく変わります。どんな犬でも、適切に飼育されれば家庭での良いパートナーとなるはずです。

ピットブルに対する偏見をなくすためには、正しい情報と理解が不可欠です。重要なのは、すべての犬がしつけと愛情を持って飼われるべきだということを忘れずに、冷静に対応することです。

下記はピットブルについての紹介記事です。さらにピットブルについて知りたい方がぜひチェックしてみてください!

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